日本で一番有名な家政婦さんといったら
今は志麻さんでしょうか。
その志麻さんの新刊本は
レシピよりも自叙伝が中心となった"厨房から台所へ”
飾りのない、語るような文章で
志麻さんのまっすぐでピュアな人柄が
存分に表現されている本です。
あ~この人は只者ではない。
好きとなったらとことん突き進み追求し
だからこそ、こうやって注目されるのだと、納得。
単純に”私有名になりたいんです。”
世の中そう思っている人は反省して欲しい。
そんな簡単に、注目なんてしてもらえる訳はない。
志麻さんのように
好きなことに愛情深く、努力を惜しみない人は
なかなかいないと思う。
16歳という年齢で
バレンタインのチョコレートを
あの坂本龍馬のために作って記念館に送ったという
ほほえましいお話も。
さらにすごいのは、その時の記念館からのお手紙を
まだ大切に保管をされていること。
実は昨年の1月
東京に大雪が降った日に
新宿のTOTOショールームで開催された
志麻さんのライブレッスンに参加をしていました。
これから雪がひどくなる・・・そんな時でしたけど
多くの方が参加されておりました。
ちょうど志麻さんもお子さんが誕生したばかりで
ご主人様がアシスタント
赤ちゃんもシッターさんが面倒をみながらも
会場で笑顔で場を盛り上げてくださったんです。
志麻さんのレシピ本のなかから
材料を切るところから出来上がりまでを
実際に見ることができるという
貴重な体験をさせていただきました。
差し替えは一切なし。
志麻さんが色々なご家庭に行かれて
どうやって料理を進行していくかを
教えていただきました。
タイマーや計量スプーンなどは
一切使用されません。
どうしたら時間をかけずに料理を作るか。
手抜きをするのではなく
無駄な時間を省くのです。
タイマーをセットする時間を省く。
計量スプーンで量るのではなく
もっと早くはかれる方法を考える。
スプーンの洗う時間を省く・・・
そして
時間をかけた方が美味しいのであるならば
その方法を選ぶ。
いままで教えていただいていた
お料理教室やサロンとは
また、違った視点のレッスンで
とても興味深かったです。
ライブレッスンでの衝撃的なことのひとつ。
それは塩も砂糖も調味料は
普通にコンビニなどでも売られてるようなものばかり。
昨今、お料理の教室は
フランス製だとか、イタリア製だとか
珍しいものだったり、高価なものを紹介されてることが多い。
それは、それでよいけれど
家政婦さんのお仕事で行かれたお宅に
必ずしも、そういう調味料があるとは限らないですよね。
だから、本当に誰もが簡単に手にする事のできる調味料で
美味しく作る!
それが志麻さんの、
家政婦さんであることに誇りを持って働いている姿だと思いました。
レッスンが終わって外に出ると
大雪で大変なことになっていました。
渋谷で改札規制にあい
電車もなかなか来なかったし
大混雑で大変だったけど
そんな事よりも
心はとても暖かくて
雪のことなんて溶かしてしまうくらい
楽しい一日でした。
本にサインをいただいたり
ご一緒にお写真を撮っていただいたり。
とてもお優しい、素敵な方でした。
その時に是非ライフスタイル本を出版して欲しいと
お伝えしたのですが
今回のこの新刊に、少しだけ
フランス人のご主人様と
可愛いお子さんとの生活も描かれていて
あたたかいご家庭を垣間見ることができます。
好きなことに一生懸命取り組むこと。
今、私がしていることは
まだまだ志麻さんの足元にも及ばないな~と
気づかされた本でもありました。
31の思い出のレシピも
手に入りにくい材料は